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2017-03-05

カラーリストブログ, スタッフブログ

「カラーリストが”黒染め”を説明すると、こうなります」〜カラーリストマコッティの毎日ブログ#126〜

TONI&GUY神宮前サロンカラーリスト店長の岩屋です。


どんな人間かは コチラのプロフィール記事 をご覧下さい。

今日は、一般的に”簡単そう“に思われがちなカラーについて。

なぜ簡単そうに思われてるんだろうなぁと思うかというと、

自分でやってる方が多いからです。

サロンでは、この季節になると髪の毛を黒く染めなければいけないお客様もチラホラと増えてきます。

入学や就職ですね。

はい、いわゆる”黒染め“ってやつです。

しかしながら皆さんの中にも、

黒染めをカラーリストや美容師に止められた

って経験された方もいらっしゃるかと。

今日の記事ではここについて言及していきますよー。

途中で読むのが面倒くさくなった方ほど、最後まで読んでくださいねw

美容師が黒染めを好んで勧めない理由はざっくり2つあります。

まず1つめの理由

その後のカラーが非常に難しくなるから

カラー剤の化学染料で作られた黒は、最も濃い色の一つ。

その他のカラー剤の力ではほとんどびくともしなくなってしまいます

これ知ってました?

カラーリストにとっても自分の首を絞めることになりかねないからです。

またその黒を取り除くには、ブリーチ力がどうしても必要になるため、

我々はお客様の髪への負担も考慮しなければなりません。

それ故、”オススメしない“ケースが多いわけです。

そして二つめの理由

自然な黒に染め上げるのは、思いのほか簡単ではない

これ一般の方からしたら意外じゃないですかね?

ここでいう”自然な黒“というのは、

カラーをしていない”地毛の黒“と考えて下さい。

化学染料の黒には、”地毛より黒い黒“が存在します。

一般的に市販されている黒染を自宅で使用したことがある方には、

漆黒のような黒になって失敗してしまった。

なんて経験がある方もいらっしゃるかと。

僕も学生時代そんな経験があります。

なぜそうなってしまうのか、

またなぜ自然な黒を作るために黒を入れるだけでは済まないのか

これ、ヒトの毛髪の黒は、

黒という色だけで作られてないからなんです。

要は、

地毛から色素を分解して明るくなっているヘアから地毛の色に戻すためには、

その”巻き戻し作業“が必要だということ。

黒の他に、微妙なこげ茶赤味なんかをミックスせなあかんのです。

写真で見てみましょう。


おい岩屋、これただの黒じゃねーか!

と、思われるのは想定内。

でもこのブロンドからにするのにけっこー色々考えてるんですよ〜。

お料理と同じように足し算引き算をしてるんです。

ほら、そろそろ飽きてきませんこの話?

この記事を見てるだけでも、

なんやら難しいこと言ってんな岩屋〜。もっと簡単に書いてくれよ〜

って思いますよね?

そりゃそうです。

だって簡単じゃないんだもん。

黒く染める“って簡単そうに聞こえるカラーをカラーリストから説明すると、

こんなに複雑なことになってしまうのです

こんなに複雑なことなんです。黒染めは

時間もないし、安いし、黒くするだけだから自分でやっちゃおーっと

って、それでも思いますか?

市販のカラーでやりたいと思いますか?

担当カラーリストや担当ヘアスタイリストという”主治医“がまだいない方や、そんなヒト自分には必要ない!とお考えの方は、どうぞどうぞ。

別に法律で決まってるわけじゃないんで笑

でも、もうすでにヘアを任せられる主治医がもしいるのであれば、

または主治医を探してるという方は、

まずは、”先生“に相談されるのが得策なんじゃないかなぁと思います。

担当医は、お客様よりもお客様のヘアとその未来のことを真剣に考えてたりしますから。

ま、こんな風に一般の方と美容師の

認識の違い“や”誤解“を、

こういった発信を通して埋められたらなぁと、真面目に思っております。

はい、終わり〜(^^)

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