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2017-02-18
「ヒトの”髪の色”の正体」〜カラーリストマコッティの毎日ブログ#111〜
TONI&GUY神宮前サロンカラーリスト店長の岩屋です。
どんな人間かは コチラのプロフィール記事 をご覧下さい。
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さて、今日は数日ぶりにヘアについてのお話し。
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美容師さんはそんなん知ってるわっていうあんまり面白味のない内容かもしれません(;_;)
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ですが、一般の方にも知っておいて頂きたい内容となっております。
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突き詰めるととっても科学的な難しい話になってしまうので、
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分かりやすく触りの部分だけ。
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我々カラーリストはお客様の「髪の色素」を利用して仕事をしている訳ですが、
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そもそも髪の色素ってなんなんでしょう。
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カラーリストは髪の色素をどうしているんでしょう。
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はい、本当にヘアカラーの”そもそもの入り口“の部分のお話しです。
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まず髪の色素を語るには、
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「メラニン」
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という色素物質の話からしなければなりません。
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メラニンは毛髪や皮膚の”色素“です。
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なんのためにあるか?
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“紫外線から守るため”
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なんです。
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だから陽射しの強い南半球に行けば行くほど、人々の毛髪や皮膚が濃くなっていくんですね。
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ま、今日は髪の毛に的を絞って書きますね。
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メラニンといっても種類があります。
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ヒトの髪の色はユーメラニンとフェオメラニンと呼ばれる物質の配合バランスにより決まると言われています。
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ユーメラニンが多いと毛髪はより濃くなり、
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フェオメラニンが多いと黄色味を帯びた色になります。
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我々日本人はこのユーメラニンを多く含むため、
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赤褐色という赤みを帯びた限りなく黒髪に近い色となっているわけです。
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一方ヨーロピアンのような柔らかそうな赤味のない髪色の人種は、
反対のフェオメラニンを多く含んでいるからあんな色に見えるんです。
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ですから今もなお日本でニーズの多い、いわゆる”透明感“とか、”透け感“と言われる赤みを抑えた、若しくは削った”外国人風“と言われるヘアカラーは、
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そんな
“フェオメラニンを多く含んだヨーロピアンの地毛のような色”
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と言い換えることができます。
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それゆえ、毎日ブログでも幾度となく記事にしているように、
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外国人風のカラーを日本人の髪で作るには赤みを含んだこのユーメラニンを、”取り除く”必要があるってことなんですね。
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また、日本人の中でもこのユーメラニンとフェオメラニンの配合バランスに個人差があるため、
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地毛が明るい人やほぼ黒に近い人というような違いがでるんです。
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目安としていつもヘアカラーが退色した時に、
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赤くなりやすい人はユーメラニン多め、
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黄色くなりやすい人はフェオメラニン多めと考えて良いでしょう。
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ですからそう考えると、
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もともと”自分の持っている色“を活かすヘアカラーをチョイスするのも、色落ちを最小限に抑える1つの方法と言えるのかなーと思います。
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スペックに逆らわないみたいな感じですね。
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多くの美容師さんがよく提言している、
「お客様の髪質に合った…」
みたいな表現は、
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カラーの面で言うと、
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“お客様のヘアがもともと持っている色素を生かす“みたいな解釈なんじゃないかなと思います。
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スペックに逆らっても希望の色を手に入れるか、
スペックを生かすか。
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という選択になるんじゃないでしょうか。
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はい、終わり〜(^^)
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