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2025-07-22

広尾サロンBlog

山での暮らし③

山での食事の背景を投稿させて頂ければと思います

火を起こすところから始まる夕食は、時間も手間もかかります。でも、その分だけ「食べること」への意識が変わっていきます。

炎の揺らぎを見ながら、パチパチと薪のはぜる音を聞き、食材の焼ける匂いを嗅ぐ。五感のすべてが食事の準備に向かっていくのです。

鍋の中で豆が煮える音を聞きながら、少しずつ暗くなっていく山の景色を眺めていると、まるで時間が止まったような静けさに包まれます。

できあがった食事を、丸太の上に腰かけて食べました。風が涼しく、焚き火の余熱が心地よく、空にはすでに星がちらちらと。

そんな中で食べる一皿の料理は、ただの晩ごはんではなく、自然と一緒に味わう一つの「体験」になります。

ジャガイモはほくほくとして、豆は柔らかく、肉の旨味が全体を包んでくれました。どんな高級レストランよりも、美味しかった気がします。

次は何を作ろうか、どんな季節の食材を使おうか。

そんなことを考えるのが、今では何よりも楽しみになっています。

石毛大翔

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