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2017-08-18
「ブリーチ必須なカラーと、ブリーチが必要ないカラーの境界線てどこなんだ?」〜カラーリストマコッティの毎日ブログ#223〜
TONI&GUY神宮前サロンカラーリストの岩屋です。( @makoto_tgjp )
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どんな人間かは こちらのプロフィール記事 をご覧ください。
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お客様「こんな色にしたいんですが…」
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美容師「あ〜このカラーは、ブリーチしないと出ない色なんですよね〜…」
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こんなやりとり、美容師さんもお客様も見かけたり聞いたり、ご自身でも覚えのある方が少なくないんじゃないでしょうか。
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これ、ここからはブリーチが必要なカラーなんです。って、見える化するのは本当に難しいと思うんです。
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雑誌やインスタなどのいわゆるヘアカタ的な写真は、光の当たり具合がかなり大きく左右しているのと、もしかしたら加工されているかもしれないし、美容師の技量や考え方、延いてはカラー剤のスペックなどが深く関わっているから。(自分で作ったカラーならもちろんはっきりとお答え出来きます)
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ここでまず、
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ブリーチ必須なカラーについて、
そもそものなぜブリーチする必要があるのか から考えてみます。
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最も分かりやすく一言で言うと、
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“邪魔な色(赤味や黄味)を取り除くため”
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です。
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これ、カラーをする前の髪の毛の色が深く関わっているんです。
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カラーをしていない髪でも、カラーをしている髪でも、髪の毛には何らかの”色素“が存在します。
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特に、日本人の場合は、
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赤、オレンジ、黄
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が強い傾向にあります。
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ということは、
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○○色+赤
○○色+オレンジ
○○色+黄
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というように、カラーをする際は必ず髪の毛に含まれる色が混ざってしまうことを考えなければならないんです。
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その結果、目指す色にとって邪魔な色は、取り除かなければならない。
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ということになります。
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では、その邪魔な色って何なのか?
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先にも書いたように、その”境界線“を目に見えるようにはっきりと示すのは困難を極めるため、
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ヘアカラーの理論としてその”目安“をお伝えします。
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1番分かりやすいのが、
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“色相環”
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です。
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美容師出ない方もどこかで一度は見たことがあるはずです。
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この色相環を元に解説すると、
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赤やオレンジ、黄色が隣接する”暖色系“サイドは、比較的ブリーチをしないでも作れる可能性が高いです。(日本人の髪の毛にもともと多く含まれているため)
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一方、逆側の”寒色系サイド“の青、緑(あとは無彩色の灰色)などを含む色を作る場合は、反対色である赤やオレンジ、黄が混ざると、茶色く濁ってしまったりしてしまう性質があるんです。(綺麗に色が出ない)
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そうなると、美容師さんからよく聞く”透明感”がある日本人の皆さんが愛して止まない”アッシュ系”や”グレージュ”などのカラー(寒色系カラー)は、
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先述した、その透明感を出すために邪魔な色を取り除かなければならなくなる。
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ということになってくる訳です。
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結論。
こんな感じの“最近よくインスタとかであるなんか柔らかそうな透けてる感じのかわいくて赤くないグレージュとかそんな名前で呼ばれてそうなミルクティーっぽいカラー” はけっこーな確率でブリーチが必要!
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「うん、絶対これは赤でもオレンジでもない!」とご自身で判断できるくらいのカラーは、ブリーチが必要かも!
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ってことです笑
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なので、
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ブリーチが必要かそうじゃないかは、我々美容師がこの目で、
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“カラーをする前の髪の状態”
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を、直接確認させて頂くか、事前に写真を見せて頂く必要があります。
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ただ、LINEやメールのやりとりのみでは、そのボーダーラインを明確にお約束できないのが現状です。
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特に、そういったいわゆる”寒色系“などの赤やオレンジと反対色にする場合は、
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ブリーチが必要になるかもしれない。
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という可能性があることを念頭に、写真を持って来て頂ければと思います。
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超音波やレントゲンやMRIを撮らないと手術が必要かそうじゃないか判断できないのと同じだと思って下さい。
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はい、終わり〜(^^)
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