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2021-03-12

スタッフブログ

「こんなはずでは…」と思う仕上がりとは

こんにちは。店長の梅です。

他店で切ったばかりだけどなんか違う…というお客様のお話を聞きました。

伸ばしているから長さは変えたくない。

先月切ってくれた形が気に入ってるから、そのまま少し軽くしたい。

こうリクエストしたそうです。

しかし思いのほか沢山すかれてしまった、と。

カットされながら少し心配になり、結構切ってる?と聞いても「長さは変えてませんから」との返事。

この「長さは変えてません」、、、

残念ながら美容師あるある、かもしれません。

たしかに、言葉だけを拾えば間違った解釈ではありません。

ただ、私達美容師がそのリクエストをもとに考え、提案しなければいけないこととして、

・お客様はどこを気に入っていて、維持したいのか。

・どこをどのくらい変えたいのか。

は最低限確認しておきたいところです。

(※以下、何点か掲載するお写真は毛量調整を伴うレイヤースタイルの例で、今回のお客様の事例とは異なる方々のイメージ写真です。レイヤーの入れ方で印象が変わりますね。)

今回のお客様のお悩みは、ハチが広がりやすいのにトップが短くなってしまいブローが難しくなった、

ということと、前回ちょうど良かった裾のボリュームが、今回はすかれすぎてウルフっぽくなってしまった、ということ。

ここまで聞くと、もう前回の気に入っていたスタイルとはすでにかけ離れてしまっているようです。

大きな原因の一つとして、忙しい美容師さんほど、前回の自分の仕上がり、覚えてません。笑。残念ながら。

ではどうやって「前回と同じ」ようにカットしようとするのか。

コームでとかしながら自分のカットラインを探す作業をします。

横にとかしたり縦にとかしたり引き上げたりして、そうそう、こういうレイヤー入れてたな。

じゃあ伸びた分1センチずつ縮めるor長さ変えないからそのまま全体をすくか。

これ、かなりの確率で「こんなはずでは…」の仕上がりになります。

何故か、、、、

自分がどうやってスタイリングしたのか、ブラシでブローしたのか、コテで巻いたのか…

仕上がりが思い出せないから。

お客様の携帯で撮られた気に入っていた時のお写真はふんわり巻き髪のエレガントな仕上がりでしたが、今回は少しシャープなハイレイヤースタイル。

ほんのちょっとのことですが、この前回の仕上がりの記憶、結構大事です。

例えば同じ様に仕上げようと思っても、同じことをするだけでは違った仕上がりになることもあります。

髪は日々伸びたり、気候が変わると湿度でも変化し、日々のスタイリングでのダメージ具合でも変わってきます。

気に入っている仕上がりのフォルムをキープしつつ、軽くする為には、全体をすく、というテクニックの選択は時として全く違う方向へと仕上がってしまいます。

お客様へのワンポイントアドバイスとしては、

「美容師は忘れる生き物」として認識していただき笑、「気に入っているところ」をまずは伝えてみてください。

美容師はただ忘れるだけではなく、「解決してあげたい」という衝動に駆られる生き物でもあります。

ともすると、解決策に走るあまり、気に入っていて変えたくなかったところまで手をつけてしまいがちです。これで大体失敗します。

たかが毛量調整、されど毛量調整。。。

コミュニケーションは大切ですね。

トニーアンドガイでは、このような失敗を回避する為にも、毎回お客様の仕上がりのお写真を4方向から撮影し電子カルテに保存しています。

忘れないように笑。

同じ薬剤を使っても、同じにはならない。

カットと同じで、パーマもカラーも髪のベースは日々変化するから。

違う担当者が担当する場合も、履歴、仕上がり写真の情報共有をした上で担当させていただき、コミュニケーションのズレが起きにくいよう細心の注意を払っております。

これからもお客様の「生涯の美容師」を目指してスタッフ一同日々精進してまいります(^^)

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