ボチはドラゴンが大好き

こんにちは。米川あやです。

本日は素晴らしいご夫婦の絵本を紹介します。

ある朝この絵本が私宛に青山サロンに届いてました。

先代社長雑賀健治がハサミを置くタイミングで引き継がせて頂いた大切なお客様の人生の一冊です。

奥様とご友人のマリンイラストレーターtadamiさんが制作されました。

その紳士は素敵なロマンスグレーのミディアムヘア。いつも日焼けをされて常に明るく穏やかで、ヨットを愛するセーラーでした。

気さくな佇まいの中にも品があるので、普通のかたではないな、とまだ若輩者の私にもわかりました。

先代がオリジナルドライヤーを作れば購入され、弊社オリジナルが出れば何でも試してくださいました。

お金を使う理由が

「それは自分の得なのか？損なのか？」ではなく、 「支持する、応援する」で使われてるようで、背中で勉強させて頂きました。

こういう素敵な大人がいるんだ。そのかたを担当させていただいてる…。そういう思いが背筋を正してくれました。

晩年は

「生きてたら2ヶ月後なっ」と冗談風に私たちを和ませて、手を振ってお帰りになってました。

後ろ姿をお見送りしながら、次回も必ず会えますように！と祈ってました…。 ところが、本当は来られる位のタイミングでもご来店がありませんでした。

私の後悔は、勇気がなくて連絡できなかった事です。

のちに奥様に「亡くなる数日前まで、美容室いかなきゃなぁ、と言っていたのよ」と伺って、現実を知りました。

素晴らしい言葉を憶えてます。

「一流の店というのはね、お客を見れば分かるんだ。だからその店に一歩入った時にそこのお客がどんなかで、その店の姿勢がわかるんだよ、だから応援してるお店でいいお客でいようと思うんだ。」

そのように思って頂けるように、私たちはまだまだ精進を重ね、良いサロン作りをしなければならないと思いました。

いつも勉強させていただいてました。

本当にありがとうございました。

最後までお読みいただきありがとうございました。