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2017-02-24
「”紫-むらさき-“の魅力」〜カラーリストマコッティの毎日ブログ#117〜
TONI&GUY神宮前サロンカラーリスト店長の岩屋です。
どんな人間かは コチラのプロフィール記事 をご覧ください。
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どんな色でも自由自在に操る美容師。
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それがカラーリスト。
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しかしながら、
カラーリストにも
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“好きな色” や “得意な色”
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があるはずです。
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僕はあります。
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“紫“が大好きなんです。
大好きだから1番得意。
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かと言って他の色が苦手って訳ではないですよw
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中でも特に”紫“には、魅力を感じずにはいられない。
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なぜか。
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これ、理由は分かりません。
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とても感覚的なものなので。
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言葉にするとすれば、
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・”暖色”でも”寒色”でもない色
、
・”高貴”と”下品”
、
・”神秘”と”不安”
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など、どっちにも行ける二面性を持つところ。
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ですかねー。
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“理論と感性”
“仕事”と”家庭”
“大人”と”子供”
“濃い顔”と”小心者”
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など、
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立場として色んな自分を両立させなければいけない状況とどこか重なる部分を感じつつ、魅了されている次第です。
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過去にも
、
何か勝負をかけたい時。
色のチョイスに迷った時。
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にはいつも”紫“を入れることにしていました。
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色彩的には”多くの色と手を繋げる性質”
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というのもまた魅力の1つ。
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なんとも不思議な色です。
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紫は、その歴史や背景を辿ると非常に奥が深くてですね、
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日本の着物の”染“なんかでも、最も高価で高貴な色として位置付けていたのだそうです。
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そんなリサーチをしている中で出会った、
僕が勝手に崇拝している方がいます。
、
伝説的着物の染師。
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“吉岡幸雄氏”
、
“かつて日本の色には何処のものとも違う独特なニュアンスがあった。それは、この国の風土が育んだ植物染料だけが表現できた色。化学染料に頼り、失われつつあった日本の色を取り戻そうと闘う男” (ウェブサイトより抜粋)
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曰く、
、
「天然の素材から作るのは紫が最も難しく、その難しいことに挑戦し続けるからこそ、
この仕事をしている意味がある」
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かっこよ…。
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なんか、”日本人の誇り“と”漢気“にガツンとやられます。
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、
“日本人特有の細かく繊細な技術と勤勉さ”しか作り出せない「色」があるのであれば、
、
それこそカラーリストという職業と共に一生をかけて追求する価値のあることだと強く思いました。
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さらには、この”吉岡幸雄氏“をフューチャーした実録ドキュメンタリー映画があります。
題名がど直球で大好きです。
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予告編動画をちょっと紹介(必見)
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紫という色へのこだわりもさることながら、
、
その”職人魂“に僕の魂も掻き立てられてしまいました。
、
このDVDをAmazonで見つけた時は即ポチッと購入。
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また、英語でも日本の伝統色でも、
紫にはその微細な違いを表現する
、
“様々な呼び方”
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があるんです。
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バイオレット=青紫
パープル=赤紫
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青紫 =江戸紫・今紫
赤紫 =京紫・古代紫
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日本語にはまだまだ紫の名前がたくさんあり、
そこからも細やかな誇り高き日本人の気質が見てとれます。
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ここまで読んで頂ければ、本当に好きなんだとお分かり頂けると思います。
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昨日サロンにいらしたお客様から
“紫“のオーダーが入ったので、
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熱くなって記事にしてしまいましたとさ。
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はい、終わり〜(^^)
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