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2016-09-17

カラーリストブログ, スタッフブログ

僕が「カラーリスト」を選んだ理由。

TONI&GUY 原宿神宮前サロンカラーリスト店長の岩屋です。先月はアプリの不調によりBlog投稿お休みしていましたが、復活したので久しぶりの投稿です。

今日はなぜ僕が”カラーリスト“という職業を選んだかについて、少し書こうと思います。 これ意外にスタッフや外部の方々に聞かれる事多いんです。
カラーリストの分業制導入は僕が入社した12年前とほぼ同時期くらいにスタートしました。(海外のTONI&GUYでは何十年も前から分業しています)

実は、入社時点で僕は”スタイリストアシスタント“でした。カラーリストなんて全く興味もありませんでしたし、カラーもどちらかというと好きではありませんでした。

美容師=ハサミ

に決まってんだろ!くらい思ってました。

そうして当たり前のようにハサミを持つことを夢見て入社し、いざスタイリストになるための練習カリキュラムをスタート……

あれ?……

全然上手くできないな……

もしかして1番不器用??……

そうです、学生時代までの人生はそれなりに”器用な方“で通ってきました。

が、

一瞬で過去の実績と自信は音を立てて崩れ去りました。崩れるのは何でも一瞬ですね、ほんと。これが何回やっても周りの同期より上手くできないんです。

当時の僕をご存知の諸先輩方は皆思ってたはずです。

岩屋=不器用

あ、これが美容師という仕事の現実か。。

なるほど、もしかしたら才能のかけらもないかもしれない。。。

てか職業間違えたかもしれんなこれは。。

とまで思いました。
ここまでの絶望に至るまでに要した時間、約1ヶ月。早いですね、恐ろしく。。

もちろんそこで辞めるとかそういう考えにはまだ至らなかった訳ですが(後にたくさん思うことになるw)、どーにかして早く上の人と仕事がしたい、会社にとって必要な存在になりたい。どうすれば良いんだろうか。。

そんなタイミングで入社2ヶ月目、トニガイジャパン初代カラーリストの先輩(現新潟サロンの店長)からバックルームで言われた一言。

お前カラーリストとか興味ないの?」

え……?

カラーリスト??

カラーする人???

先にも書いたように、もちろんカラーリストなんて考えてもいなかったですし、ハサミを持って当たり前だと思ってました。即答できるはずでした、「興味ありません」と。

そう、それが1ヶ月前だったら。。

ただ、なんでかわかりませんが、その時の僕の返答は、、

考えさせてください

あれ?

即答じゃない。むしろちょっと満更でもない。

そうです、ちょっと響いちゃったんです。

タイミングって偶然のようで、必然なんですかねほんと。

冒頭にも書いたように当時は分業をスタートしたばかり。在籍カラーリストと言えば、フランスから分業をするために呼ばれたカラーリスト1名、スタイリストから転向したカラーリストになりたて4名の計5名。

てことは、アシスタントからカラーリストのカリキュラムをスタートしたスタッフは0。

その日家に帰って僕の脳裏をよぎったワードは、

パイオニア

今思えば、1ヶ月で挫折しかけてたまだ学生と変わらない人間が何を夢見てるんだと、とんでもない #身の程知らず  だった訳ですが、、

これだけ歴史のあるTONI&GUY JAPAN(当時はちょうど20周年)の未だかつて前例のない道を歩む?

しかもスタイリストは数十名という激選区。

これ、もしかしてとんでもないチャンスなんじゃないか?

もうその瞬間、前例のない道を歩むことが、ハサミを上回ってしまったんですね、僕の中で。

その翌日、店長に直談判。

僕、カラーリストになりたいです

母数が少ないカラーリストをこれからどんどん輩出していきたい会社としては、大歓迎と言って頂けましたが、

周りの色々な人に反対されたり、まずスタイリストやってからでも遅くないんじゃないか、美容師ってハサミ持ってなんぼでしょ…などなど、その決して”好きだからやる” という動機ではない決断には賛否両論ありました。

でも、選んだら覚悟を決めるのは早い方です。

そこから今日に至るまで、辞めたいと思ったことなんて何度もあります

カラーリストもむいてないんじゃないか、才能ないんじゃないかなんて、入社当時同様何度も思いました。

ただ、だからと言ってやっぱりハサミを持ちたいと思ったことは一度もありません

気付いたら、カラーが死ぬほど好きになっていたからです。

“むいてるむいてない、才能が有る無い、器用不器用は関係ない”

ということを体感してしまったんです。

最も大切なのは、「続けること」と「好きになる努力」、そして、自分を常に高めてくれる「同士や先輩


どんなに無鉄砲で身の程知らずな選択も、とにかく一心不乱に続けていれば「」になり、「正解」になっちゃうんです。ともすればそれは周りから見たらまるで「天職」かのように見える。だけ。

周りの目や意見、評価は必ずひっくり返すことができるはずです。寝る時まで四六時中自分のことやその未来を真剣に考えてくれている他人なんてそうそういないですからw

必要なのは結果を出すための時間情熱、あきらめない覚悟

自分でさえ美容師人生をカラー1本で食っていけるなんて、それを選んだ時点で確信があるはずもありません。

正解だったと、間違いじゃなかったと思いたくないから、肯定したいから頑張るしかないんです。今でもそうです。肯定し続けるために、過去の自分には負けられないんです。

僕はカットもできないし、パーマも巻けません。だからスタイリストがいないとヘアを”完成させる“ことができません。

ただ、カラーにだけは人生をぶつけてきたつもりです。その過程で、ラッキーなことにカラーが好きになれたんです。

最初に”やらない事(ハサミを持つ)“を決めてしまった自分には、選んだ事を”やらない“っていうボタンがないんです。

だから、どんなに落ち込んでる時や上手くいかない時も、とにかくカラーが上手くなりたいという気持ちだけは失くなりません。それを失くしたら自分の選択と存在を自ら否定することになってしまうから。

人生を終える時に、「岩屋はほんと家族とトニガイとカラーが好きな変態だったね」って言ってもらえたら、悔いはありません。(あとサッカーもw)

そんな気持ちで明日からも、一生懸命カラーをさせて頂きますね。
最後に…今なら自信と誇りを持って言えます、

カラーリストを選んで良かった」と。


はい、終わり〜(^^)

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