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2016-11-10

Art Work, スタッフブログ, 原宿サロンよりお知らせ

ベーシック(基礎)からの応用(似合わせ)時代から応用(似合わせ)がベーシック(基礎)となる時代へ

モデルケース1 (インスタ編)

アルシャッドカーン

パキスタンのチャイ売りの青年。17人兄弟で学校に行ったことがなく、携帯やPCは持っていない彼が写真家にチャイを売っているとこほを偶然撮られた。
その写真家が自らのインスタに載せたことで事態は一転した。
インスタを見た女性達はブルーグリーンの瞳に吸い込まれ、一目見ようとそのお店に殺到。モデルエージェンシーからは、オファーが集中。

インスタの拡散力を感じた一件だった。

今は色々とかわいそうになことになっているが。。

モデルケース2(ヘアチェンジ編)
Ruth Bell(ルース・ベル)とMay Bell(メイ・ベル)


Baby Kate Moss(ベイビーケイト・モス)と呼ばれるイギリスの双子モデル。

2016年のサンローラン(Saint Laurent)コレクションのオーディションで、

『坊主にしてみないか?』と言われ、

思いきって長かったロングロングをバッサリと坊主にした妹のルースとその場で帰った姉のメイ。
そのオーディションで命運がハッキリと分かれた。

ロングロングを坊主にしたルースは、その後サンローランのミューズとなり、各ブランドからラブコールの嵐。

サンローランのアーティスティックディレクターであるエディ・スリマンは、ルースの個性的な魅力を坊主という形で開花させ彼女を一気にスターダムへと押し上げた。
ジェンダーレスでアナーキーな雰囲気の坊主ヘアのルース。


まだまだ、一躍有名人になった人たちはたくさんいて、書くことはできるが、それを書いてもしょうがないので、何も言わず、上記のフレーズに注目してほしい。

注目すべきは『ジェンダーレス』いうフレーズだ。
『ジェンダーレス』というトレンドワードも今ではすっかり定着してきている。

つい4〜5年前まではメンズとウィメンズが常識的にはっきりと分かれていた。
男はバーバリングテクニックでスキンフェードをして髭を生やし、女はバレイアージュロング。

その波が徐々にまたジェンダーレスよりになってきている。
男はスキンフェードの刈り上げを伸ばし髭を剃り、女はショートに。

美容業界でもセックスレスジェンダーレスといった性別のギャップがなくなってきている。

これもまた、個性を際立たせる為の要素である。

ただカットするわけではなくてどうキャラ(個性)を出していくか。

1つだけのセクションパターンだと1つのスタイルしかできない。
今の時代にはついていけない。

TONI&GUYはトランスレーターとして、
今年はこの判断に行き着いたわけである。

今日の台湾セミナーのモデルちゃんの写真。
早速ジェンダーレスの要素を取り入れて1名やってみたり。

今までベーシックに応用(似合わせ)で考えられていた美容師の脳。
応用(似合わせ)がベーシックとなりつつあるこれからの時代は一体どうなるのであろうか?

楽しみである。

少し長くなってしまったので、TONI&GUYの今年のドュアリティコレクションの考え方についてはまた次回。

 
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