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2016-10-23

Art Work, スタッフブログ, 原宿サロンよりお知らせ

読めばきっと好きになる。vol.3   最終話。プライド。


day3
この日はtoni&guyスペシャルショーステージの仕込みを手伝いに朝の5時に起きてまだ暗い中、Excel Londonへ。

早速仕込み開始。カット、カラー、エディトリアル、アヴァンガードと各セクションに分かれて行う。

この空間は、ただのbackstageではない。僕らジャパンチームをはじめ、イギリス、イタリア、ロシア、スペイン、ドイツ、中国などなど各国の代表メンバーが一同に集まるbackstage。

僕の中ではメインステージと同じくらいの感覚だ。

実際、僕ら美容師の仕事というのは、メインステージはbackstageと言っていい。サロンワークでの主役はお客様であるように。
では、backstageとショーの模様を少しお見せしよう。



日々のサロンワークとはかけ離れていると思う方もいるだろうが、クリエイティブワークは、サロンワークの延長線上にある。

一般アパレルブランドの作る洋服が、トレンドを作るデザイナーのfashionから落とし込まれて作られてるのと考えは同じだ。


トニガイのショーを一目見ようとこの行列。


そして、ショーはもちろん大成功だった。

さぁ、ここで、少し戻って前回の記事、vol.2で、何故こんなにトニガイの物販がポンポン売れるのか?という質問のアンサーについて説明しよう。
答えはズバリ、
皆んな、どん欲だから。
海外のヘアドレッサーは、良いと思ったものはどん欲に吸収する!
日本よりもそれは強いかもしれないと感じた。
圧巻のライブをやってのけたトニガイUKチームのステージパフォーマンスが終わり、見終わった観客が一斉にある一箇所のブースへなだれ込んで行った。
勿論トニガイブースである。

客『ショーを見て自分もあのスタイルを勉強したい!』

トニガイ『ではこのブックがいいわ』

客『下さい』

客『あのスタイルをやるには何が必要なの?』

トニガイ『このスタイリング剤とこのブラシです』

客『下さい』 

客『あのスタイリストが使ってたハサミはどれ?』

トニガイ『これです』

客『下さい』

といった具合に続々と製品を購入していく。

実に理にかなった売り方だった。

ちょうど先日、後輩と話している時に、話の内容とまさにこの光景とがリンクした。
人はプライドを2つ持つ。それは、自分的プライドと仕事的プライドだ。
どんな仕事でもだが、特に技を極めるものにとって必要なのは、仕事的プライドであって、自分的プライドはほぼいらない。

海外のヘアドレッサーは仕事的プライドが高かった。

そして、人としてのプライドは、個人差はあるが割と低い。
そこにはこの仕事を誇りに思い、

純粋に上手くなりたいという仕事的プライドが強くあり、他サロンだから見ない、年下だから聞かない、自分は精一杯やってます。文句ありますか?的な、自分のキャパに線引きしてしまうような、よく分からない人間的プライドはなかった!

そして、最終日。
day4

昨日のショーの興奮冷めぬ中、今日も朝から三浦店長の3倍の量のブリティッシュブレイクファーストを食した。

本日は、UKアカデミーでニューコレクションのデモンストレーションを見学した。
今回デモをしてくれたのは、我らがHIDE(社長)や、コズ、ビルなど百戦錬磨のスター達ではなく、僕と同じまだ若手のメンバーだった。


言語は違えど共感できる部分もあり、見せ方や、声のトーンや、話すスピード、立ち回りなど、ある意味とても勉強になった。

それと同時に感じたことは、今まで見てきた百戦錬磨のレジェンド達のデモストレベルの高さを改めて再確認することができた。

その後はワールドパートナー、オフィシャルスポンサープロダクツ、『label.m』のパーティーに招待してもらった。

LFWや、TONI&GUYが行うほとんどショーのバックステージに置いてあるプロフェッショナルプロダクツブランド。
TONI&GUYのパートナーとして世界的に勢いのあるスタイリッシュブランドだ。


確かに盛り上がり方に勢いを感じた。

そして、三浦店長が撃沈。

初日と最終日を気持ち良く過ごした福岡店長であった。

今回の研修は自分は自分をどれだけ知っているかを確認するそういう研修になったことは間違いない。

そして、何かを突き詰める美容バカは世界中にたくさんいることをしっかり見れた。
美容に対してのパッションやプライドがあまりなく、仕事以外のプライドが強い人間は、弊社で例えるなら、
トニガイ→全国のトニガイ→都内のヘアサロン→日本全国のヘアサロン→世界
というように、もっと視野を広げ、自信と落胆を経験してほしい。
それを知るだけでも大きなステップアップになるのではないだろうか。
以上が今回研修して感じたことである。

とりあえず早く時差ボケを治して、作品撮りをしたい。

 
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